夢のつづき

夢のつづき

お悩み

自分勝手な恋?

夜勤にでかけようと鍵を閉めていつものように階段を降りかけると、階段の下でうずくまっている人がいました。

そこで声をかけたのが、彼との突然の出会いでした。

体を投げ出すように地面に座り込んでいたので、体の具合でも悪いのかと気になったのです。

唐突な話ですが、それ以降、彼は、私の家で暮らすようになりました。

私より14歳年下で一文無しで、ホームレスのような風貌でしたが、私が衣食住の面倒をみるうちに、みるみる若々しい容姿の、見惚れるような青年に蘇りました。

それまでは、毎日が何のために生きているのかわからないような、ただ生きているだけの私の生活は、彼といることで、彼に貢ぐことで、華やぎ、潤い、そのまま私は彼にのめり込んでいきました。

そして、いつものように帰宅した時、彼は「有難う」というメモと3000円を残して、姿を消してしまいました。

私は彼のことを、何も知りません。
これらの事は、自業自得だとはわかっていますが、いまだに彼を待つ自分がいます。
どう割り切ったらいいのかわかりません。彼から耳にした故郷やなじみの店、友達など、知っているだけの事を集めて探しだしてでも会いたいのです。

 

 

Counselor's Advice

その深情け、本当に彼のため?

女性として、貴女のやりきれない気持ちは十分伝わります。

ただ、誰もが疑問に思うのは、行きずりの人にかける、リスクを伴う深情けです。

自分の家に身元のわからない、しかも怪我人か病人かもわからない、ましてや何かしらの事件に関係しているかもしれない人を連れ込んでしまうのは、その時点で、すでにあまりにも危険な判断です。

さらに回復してからも、彼に詳しい事情や彼の身元を何故聞き出せなかったかということです。

貴女のとった行為は、彼を助けるとか、かくまうというより、彼を自分で取り込んでしまう行為です。

貢いでしまったお金は、貴女のこれからの生活に困らない程度の金額ですか?

もしかして、これらの結果をすべて予想してもなお、貴女は初めからこの夢のような出来事にのめりこんでいったのではないでしょうか。

 

欲しかったのは、夢。

 

メールを拝見していて、貴女は本当に苦労人だと知りました。

若くしてシンクルマザーとして、ずっと夜昼なく働き続けて、子育てをしてこられました。
頼れると思った男性も同棲し始めるともギャンブルをやめられず、たえまない口喧嘩を嫌がって、息子さんまでも高校生の時点で家を飛び出し、今も用件しか話さない仲になってしまった。
やっとその男性からも離れたものの、働くだけの砂をかむような虚しい生活がつづいている。

「これだけが自分の人生だと思いたくない」ような現実のなかで、貴女は後先もなくこの突然の若者との出会いに、すべてを賭けてしまったのではないですか。

賭けは、リスクも承知のうえです。もしかしたら幸せになれるかもしれないと、心のどこかで淡い期待すら抱いたとしても不思議ではありません。

そして、やはり貴女もどこかで気づいていた結果がでた・・・・

貴女もうすうす、彼が自分から離れていくことは、最初から分かっていたのだと思います。
苦労してきた貴女だからこそ、彼の身元や彼のこれまでの成り行きを問いただせなかったのでしょう。

「言えることなら、話していたと思う」と貴女は、彼が自分で言えないようなことを、あえて聞かずにすましてきたのだと思います。

その優しさは、自分が他人に絶対されたくないことだからでしょう。

その貴女の優しさに、彼は本当に癒されたと信じます。

彼のこれまでの生きてきた痛みや辛さは、今となっては、何もわかりません。
ただ、瞬時であり、信じるにたりる人生を彼なりに、貴女を通して感じたと思います。

 

 

手放してあげるのも、愛。

ホームレスみたいだと表現した若者に、貴女はまるで帰ってきた息子のようにできる限りのことをしてあげたのだと思います。

手料理を食べさせ、お洒落をさせ、お小遣いを渡し・・・

彼だけでなく、そんな時間を楽しんだのは、貴女の方だったのかもしれません。
彼に尽くすことは、貴女が望んでした行為です。

とはいえ、彼は息子でもなく、恋人でもなく、体を重ねたところで、結婚相手でもありえません。

でも、お互いの寂しさと虚しさを、一時だけでも十分幸せ色に塗り替えられたのではないでしょうか。

 

人との出会いも別れも、人生の交差点でいっとき立ち止まったのと同じではないかと、私は思っています。

 

信号待ちのその間、お互いに挨拶や笑みを交わし情を伝えあうことがあっても、
信号がかわれば、また、それぞれがそれぞれの方向に向かっていくようなものです。

 

予期せず次の信号まで一緒に歩むこともあるかもしれませんが、そのまま二度と会うことがないかもしれません。

 

彼は若い。まだまだやらねばならないことが、いっぱいあるのでしょう。
貴女の懐で、十分休んだおかげで、また自分の道を歩めるのだと思ってあげて下さい。

 

衣食住、お金や愛も十分あたえてあげたけれど、彼は貴女のモノではないのです。

彼に返せるお金は3000円だけだったのです。
残酷かもしれませんが、貴女の出したお金は、戻らないと思います。
自分から離れていったから、お金を返せとはいえません。
貴女が自分の意志で渡したお金です。
せめて彼をいっときでも愛していたのなら、「あげた」と思って下さい。

 

もしかしたら、貴女にとっては、彼ではなくとも夢を見させてくれる相手なら、誰でもよかったのかもしれません。

貴女はもう少女ではなく、大人の女性です。

たとえ本気であったとしても、「夢をみさせてくれてありがとう」と、若い彼を手放してあげてください。

貴女は人生の辛苦をなめただけ、人より優しくなれるはずです。

彼は自分の意志で、貴女の元をはなれたのです。
探し出して一体どうするのですか?

 

夢の続きは、誰も見ることができません。

ライタープロフィール
占い師 朱龍
占い師 朱龍
人には聞こえない音・人声を見聞きし不思議な出来事を数多く経験する中で陰陽道・密教などを学ぶことにより感性を研ぎ澄ませてきた先生です。
過去にうけた心の傷やトラウマに寄り添いながら、大きな愛で相談者を包み込み、知らないうちに凝り固まってしまった心を優しく解きほぐしていきます。
ひとつひとつ丹念に難問の糸を解き、心のバランスを組み立てなおし、相談者の魂の本質へと近づける環境づくりを致します。
一緒に辛い過去を乗り越えていきましょう。

朱龍先生の占い師プロフィールはこちら
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