婚活を始めたもののうまくいかない。その原因はなんなのでしょうか。婚活難民にならないためには何が必要なのでしょうか。今回はアラフォーC代(41歳)の例を分析してみましょう。
きっかけは入院
会社員、賃貸マンションで独り暮らし。自称・独身貴族を謳歌してきたC代は、40代にさしかかって婚活を始めました。
丸顔で、派手めの顔立ち。すらりとした脚が自慢で、ミニスカートが大好き。若い頃はけっこうモテていた彼女ですが、20代後半~30代にかけて年上の男性と不倫をしていたこともあり、結婚しないでここまできました。周囲には「結婚なんてしたくないわ」「今さら他人と暮らすなんてまっぴら」と言っていました。
それが変わったきっかけは、突然の入院でした。
「入院すると手続きや必要なものなど、色々ありますよね。今は親がいるのでよかったのですが、今後、親がいなくなってもしこんなことがあったらと、独りでいることに不安を覚えたんです」
いい人がいないの
そこで、入院中から婚活サイトに登録。何人かの男性とマッチングされ、やりとりをしましたが、なかなかうまくいかないといいます。
どううまくいかないのかを聞いてみると、答えは「ちっともいい人がいない」というものでした。
何でも、絶対に譲れないのは学歴と収入だと言います。
「私が〇〇大卒なので、それと同等か上じゃないとあり得ない。収入もそう。これって当たり前でしょ? ただ、仕事をやめて専業主婦になる気はなく、共働きで生活のクオリティをあげるつもり。相手にとってメリットは大きいと思う」
そしてこう続けました。
「結婚するなら子どもも欲しいから、私もギリギリだけど、相手もあんまり年齢が上だと困ります。カッコいい人を求めているわけではないんですが、許容範囲はあるし、何より、もたもたしているのは私、許せないんです」
あの頃のままの自分
ここまで聞いて、「うまくいかない」理由を確信しました。
彼女の中での自分は、昔のモテていた頃、華やかな時代そのまま。今の自分を見ていないのです。
確かに、C代は同年代と比べて容姿がそれほど衰えているわけではありません。むしろきれいと言えるでしょう。それでも、昔とは違います。
(ちなみに、人は鏡を見るとき、無意識にいい顔をつくると言います。自分が見ているのは、人に見せている顔よりも何割増しかの自分。そのため現実がわかりにくいということもあります)
そして、婚活する男性は、おおむね相手は20代後半~30代前半を望み、40代という数字だけで識別される、それを超えるにはそれなりの価値が必要という現実があります。それをC代は理解していませんでした。
もう少し話を掘り下げてみると案の定、
「付き合ってみてもいいかなと思った人が1人いたけど、連絡が来なくなって・・・」
これまで何人も振ってはきたけれど、自分が振られた経験はあまりないC代にとって、これはちょっとショックだったようです。
婚活に必要なものは・・・
この例から見える婚活に必要なもの、それは、現在の自分を冷静に見る目です。
自分を下げ過ぎることはありませんが、世間一般から見ての自分の価値を、冷静な目で見て、知ることです。でないと、イタイ女になってしまいます。
そのうえで、本当に結婚したいと思うなら、条件も現実的なものにするべきです。もちろん、それでも譲れないというものは妥協する必要はありませんが。
自分に自信がなさすぎるのもやっかいですが、自信があり過ぎるというのもかなりやっかいです。
自分のことをちゃんと冷静に見られ、現状の自分に根拠ある自信を持ちながら、他人にも鷹揚になれる。受容できるようになる。言うは易し、行うは難しですが、これができれば婚活成功の可能性は大きくなります。
ライタープロフィール
- 積み重ねてきた経験から、失敗もたくさんしながら、見えてきたことがあります。恋に、愛に、悩める皆さまの幸せを心より応援します。
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