国も動き出した「孤独」の闇 ぼっち慣れに注意

国も動き出した「孤独」の闇 ぼっち慣れに注意

恋愛かぁ、なんだか面倒くさくなっちゃった。

独りでいるのは気楽だし、恋人がいなくても別にいいかな――

いつしかそんな風に思う自分がいませんか?

いつも恋していたい恋愛体質だった人にも、

近頃そんな現象が起きています。

でもちょっと待って。それで本当にいいの?

 

深まる現代社会の孤独

孤独。それは現代社会における大きな世界的な問題で、

イギリスでは2018年に「孤独担当大臣」なるものが置かれました。

そして日本でも先頃、孤独・孤立対策室を内閣官房に設置することを発表。

担当に坂本少子化大臣が任命された、

というニュースが流れたのは記憶に新しいところです。

背景にはコロナ禍、人に会う機会が奪われて、

人と人の絆が分断されたことがありますが、

その前から孤独・孤立は根深い問題として社会にじわじわと根を張ってきていました。

ここでいう孤独は広い意味ですが、恋愛に関しても数字がそれを浮き彫りにしています。

 

6~7割は恋人がいない

“ 国立社会保障・人口問題研究所が2016年に発表した「第15回出生動向基本調査」の恋愛に関する調査結果では、

異性の交際相手を持たない未婚の女性の割合は59.1%、男性の割合は69.8% ”

 

“ リクルートブライダル総研が未婚男女2,400人に聞いた『恋愛・結婚調査2019』では、恋人がいない人の割合は67.9% ”

 

最近の調査で、特定の交際相手、恋人がいない人の割合は6~7割という数字が出てきているのです。

つまり、いない人の方が多い。多数派なのですね。しかもこの傾向は年々進んでいるようです。

 

良い孤独、悪い孤独

孤独が一概に悪いわけではありません。

独りでいる時間は自分を見つめ直したり、高めたり、成長させたりできる貴重な時間でもあります。

独りの時間があるからこそ、いい方向に変われたり、

何かを成し遂げられたりといったことも少なくありません。

孤独の良い面ですね。

孤独を楽しむ、味わうということができる人はステキです。

片や、孤独は人間にとっては害に、毒にもなります。

誰かとつながれない淋しさは人生を不毛なものにし、

楽しむことを半減させ、そんな状態が続けば、

ともすると心を病んでしまうことだってあります。

孤独の悪い面です。

何かあった時も、側にいてくれる、

話を聞いてくれる人がいるだけでも救われる、

そんな経験はないでしょうか。

淋しさを知った後は誰かのぬくもりがあることを、余計に幸せと感じられますよね。

 

孤独、ぼっち慣れ

しかし、恋人がいない人の方が多数という状況もあり、

「まあ、いいか」と思ってしまう人も増えているよう。

家族や友達がいれば、恋人がいなくても孤独ではないです、仕方ないことかもしれません。

何より「独りでいる気楽さ」に慣れてしまった人が増え続けています。

手放したくないとさえいう人も。

特に男性には多いようです。

女性は男性ほどではないですが、

それでも独りが楽、慣れちゃった!という人はどんどん増えてきています。

 

恋愛体質を取り戻そう

本当にそれでいい人はいいのです。孤独が本当に好きな人はいいのです。

でも、本音を言えば誰かと一緒にいたい、と少しでも思う人は、

「ぼっち慣れ」に流されてしまわないでほしいのです。

恋する時のドキドキやワクワクを、ぜひ思い出してみてください。

その経験がまだない人は、恋愛映画やドラマ、

小説などでそれを疑似体験し、恋愛体質を取り戻しましょう。

恋愛は面倒も多いですが、だからこそ楽しいことも多い、ということを思い出しましょう。

 

まとめ

現代社会でどんどん進む孤独化。恋人のいない人も増えています。

都会になるほど「おひとり様用〇〇」「ひとり〇〇」というものが定着し、

独りでも平気、楽しめる、となるようですが、自分は本当にそれでいいの?

独りの時間、自分の心にしっかり向き合って、

もし違うと感じたら、ぼっち慣れからの脱却を図りましょう。

ライタープロフィール
錦恋
錦恋
積み重ねてきた経験から、失敗もたくさんしながら、見えてきたことがあります。恋に、愛に、悩める皆さまの幸せを心より応援します。

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