先日、知り合いが離婚しました。
何でも、一度別れることになってから、話し合い、やり直せないかを2人で検討した期間を経ての決断だそう。
少し時間を置いて、やっと普通に話せるようになった、と。
それまでは誰かに話すのも、所かまわず涙があふれてしまいそうで、じっと自分の中にため込んでいたといいます。
ああ、辛かったね。よくがんばったね。心底、そう感じました。
そしてその時、改めて「別れ」について考えました。それを綴ってみたいと思います。
どんな別れも辛いもの
別れは辛いです。どんな別れでも……。
(愛しい人に先立たれる別れは、ちょっと次元が違うので、ここでは現世での別れについて述べたいと思います。)
向こうから別れを切り出された場合はもちろんのこと、たとえそれが自分から「別れたい」と言った場合でも。
ケンカ別れでも。幸せになるための新たな出発だとしても。
一時でも愛情を持ち、一緒の時間を過ごした、共有した相手は、何らかの縁があるに違いありません。
ましてや結婚までするのは、やはり深い縁がある人です。
傷つけあって別れても、納得して別れても、その縁が壊れる時は、どうしても痛みを伴います。
離婚は離婚のストッパーに?
「離婚は結婚よりも数倍、エネルギーを消耗する」。
よく言われることですが、これって本当のことです。
経験者なら、「そうそう」とうなずけるのではないでしょうか。
結婚する時はハッピーな未来に向かうプラスの行為だから、離婚は逆にマイナスの行為だから、ともよく言いますが、それほどシンプルでもない気がします。
何にそれほどエネルギーを消耗するのか。
諸々の手続きや、財産分けや引越しといった物理的なこともそうですが、ココロがすり減る、とでもいうのでしょうか。
その後の再婚で、危機に陥った時、「離婚」の2文字が頭をよぎった。
でも、あのしんどさを考えると、あれをまた繰り返すのかと思ったら、踏みとどまることができた。
というのは、実は私自身です。
皮肉なことに、別れが別れのストッパーになったわけです。
同じような人、まあまあいるのではないでしょうか。
それでも避けられない別れがある
では、何度も離婚を経験している人は強い人?
とも限りません。さまざまな状況、ケースがありますから。
それに相手があることで、一人でどうにかできることではないからです。
どうしても、別れという選択肢を取るしかない時があります。
あの時、ああすればよかったと、自分を責めたり、後悔したりすることもあると思います。
ただそれは、越えなくてはいけない「運命」である場合も多いはずです。
痛みの回復はどうしたら?
どうしても別れを避けられない場合、生じた痛みをどうしたらいいのか。
それは時間、しかないでしょう。
本当に回復できるまでには、一緒に過ごした時間と同じぐらいの時間がかかる、ともよく言いますが、これも結構当てはまっているのではと思います。
次の相手がすでにいる場合、あるいはすぐに出会った場合も、同じくです。
人間対人間の関係性は、一つではなく、同時に別のベクトルで存在し得るからです。
(そう言うと、二股、浮気、不倫が成立してしまいますが、
まあ、一夫一妻制っていうのも文明が進む中で作り出した決め事ですからね。
と、この話はまた別の機会に)
状況や性格にもよるかもしれませんが、ムリに他のことに気を向けて、忘れようとしても、あまり効果がないと、私は考えます。というか、経験談です。
一番いいのは、状況をただ受け入れ、薄い膜がはがれていくように、痛みが離れていくのを待つことです。
別れは人を成長させる
先ほど「運命」という言葉を出しましたが、別れの痛みは人を成長させてくれます。
人の痛みを知る。相手の気持ちを考える。自分の思いを吐き出す。
別れのプロセスを経験して、初めて気付くことや、得られるものもあります。
もしあなたが現在、別れの痛みを抱えているなら、今はムリをしないで、自分を抱きしめてあげてください。
あなたは確実に今、成長しているのですから。
ライタープロフィール
- 積み重ねてきた経験から、失敗もたくさんしながら、見えてきたことがあります。恋に、愛に、悩める皆さまの幸せを心より応援します。
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