恋愛下手な女性は自分から告白できない(後編)

前半の続きです。前半が未だの方は、そちらを先にお読みください。

D.クラスメイトの配慮にもかかわらず

 

えみさんは、「席はそうだったの?偶然じゃなかったんだ。」と小声で言いました。
クラスメイトは、「てっちゃんは、自分から行けないタイプだから、えみちゃんから連絡しないと始まらないよ。でもえみちゃんから連絡したら付き合えるって。たっちゃんもえみちゃんを気に入っているから。」と、えみさんが連絡するように促したのでした。

恋愛下手な女性は自分から告白できない(後編)
クラスメイトの話は、その通りなのです。たっちゃんが積極的な女子を好きなのは高校生の時から変わっていない。だから、クラス会でえみさんに叱咤激励して欲しいと話していたわけです。





クラス会で会ってみてえみさんは、たっちゃんのことを好きだと感じていました。
ところがえみさんは、たっちゃんが自分んに好意を持っているから“近くにいて叱咤激励して欲しい”言ってくれたのは社交辞令だと思い連絡しませんでした。

たっちゃんも「私のことを気に入っているなら、傍にいて欲しいと思うなら連絡してくるでしょ。」と思い、してこないのだから社交辞令だと解釈していたのです。

えみさん自身は、気付いていませんでしたが、高校生の時と同じ過ちを繰り返してしまったのです。

えみさんは、大人になってから何度か素敵な男性と出会っていますが、恋愛に発展していません。その原因は、えみさんが自ら行動して“好き”の意思表示をしないことです。

えみさんには、他にもこのような経験がいくつかあります。
そのひとつが仲間でクリスマスパーティをした時にお友達の高校時代の同級生の男性と気が合い楽しくお話ができました。友人にも「彼は今恋人もいないし、仲良くしたら?」と促されたのですが、「帰り送ってください。」の一言が言えず、積極的に彼にアプローチしていた別の女性に言われてしまい、交際に発展させることができなかった経験があります。

この時も友人に「えっ!何で送ってもらわなかったの?」と尋ねられましたが、えみさんは何も答えませんでした。友人は、えみさんがその一言が言えないとは想像すらしていません。友人は、恋愛の達人で自然にサラッと言えるタイプだからです。



E.そして、現在のえみさんは…

 

結局、えみさんは連絡しなかったので、クラス会以降たっちゃんに会うこともなく今に至っています。クラス会から5年30歳になったふたりは、未だに誰とも交際していないそうです。

あの5年前にえみさんが連絡していたら5年後の今は、どのような未来になっていたでしょう。ふたりで楽しい時を過ごしているのかもしれません。

これは、えみさんの話ですが、これを読んで“自分もえみさんと同じ行動をするかも”と思った方は、えみさんと同じ道を辿ることになるかもしれませんね。

少しの勇気を出して、高校時代のさっちゃんのように「今、連絡しなかったら後悔する」と一大決心をして連絡していたら未来は、変わっていたことでしょう。

2.幸せは引き寄せるもの
幸せは、自ら掴みにいかないとやって来てはくれません。行動するから引き寄せることができるのです。でも、やみくもに行動しても上手くはいきません。タイミングが大事です。チャンスのタイミングを見極めることができたら素敵な恋愛も引き寄せることができます。

そのためにはタイミングを見極め、自ら行動ができないと上手くいきません。チャンスのタイミングを逃すことになります。



3.えみさんの行動をとめているもの

 

えみさんが自ら行動することを止めているものは何でしょか?

えみさんは、小さい頃から優等生で褒められることはあっても叱られることが少ない女の子でした。だから、否定されたり怒られることに慣れていなくて打たれ弱い一面を持っていました。

否定されたり怒られないように気を付けるあまり、相手に合わせるコミュニケーションしかできなくなってしまいました。
それで自分の考えや感情を抑えることが癖になってしまい、いつしか、どのように表現したら良いのかわからなくなってしまったのです。

誰でも否定されたり怒られることは怖いです。
その怖さが度を越してあるとえみさんみたいになります。

仮にクリスマスパーティの時に「送って行ってください。」と伝えて、「ごめん、先約があるから送れない。」と言われたとしても、えみさんが否定されたわけではありません。その日、送ることを断られただけのことです。別の日なら送ってもらえたかもしれないのです。

一つのことを断られただけで、全てを否定されたと解釈してしまうから必要以上に傷つきます。何が断られたのか?明確に切り分けられたら必要以上に傷つかずに済みます。日常の中に人格まで全てを否定されることは、ほぼありません。



そのことを理解して、小さな否定や断りから慣れていく。人生死ぬまで一度も否定されたり、断られたり、怒られたことがない人なんていません。えみさんが怖がっていることは、誰もが経験していることなのです。

えみさんは、今、ひととのコミュニケーションで少しずつ慣れるようにチャレンジしています。
この先、良いイメージを描けるようになって素敵な恋を引き寄せられるようになるために。

ライタープロフィール
神実
神実
恋愛・結婚を通してふたりで生きる意味。この世でふたりが出会った意味・使命がわかるヒントを、また、パートナーに出会えていない方には、パートナー探しのお手伝いになるヒントをお伝えしたいと思っています。

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