意外と気付いていない恋人間でのDV(デートDV)について

意外と気付いていない恋人間でのDV(デートDV)について

”夏の恋”のように短期間で始まった恋は、お互いに良く知らないまま深い仲になることもあり、後から気付くことも多いです。そのひとつがDV。

DVとは、家庭内暴力を意味します。なので、恋人同士には使いません。恋人同士の場合は、GV(ジェンダーバイオレンス)とかデートDVなどといいます。ここではデートDVと表現します。


デートDVには、色々あります。デートDVが身体的な暴力だと思い込んでいて、自分がデートDVを受けていることに気付いていない場合も多いです。身体的暴力以外にもどんなことがデートDVに当てはまるのか知っておきましょう。知ることとであなたがデートDVを受けていることに気付いたら、どんなに好きでもさっさと別れてください。


その恋愛に明るい未来はありません。



1.身体的な暴力

 

平手打ち、つねる、殴る、小突く、髪を引っ張る、引きずり回す、やけどをさせる(熱湯をかける、たばこの火を押しつけるなど)、水をかける、首を絞める、階段からつき落とすなど高いところから突き落とす、物を投げつけるといった直接的な暴力の他に殴るふりをする、刃物で脅すなど危害は及んでいないが恐怖を与えるものも身体的暴力です。

仮にナイフをあなたの顔に当ててあなたに恐怖を味あわせた後、「冗談だよ。」と言葉で相手が付け加えてナイフをしまってもそれは、冗談では済まされない身体的暴力です。

また、あなたがけがをしても病院に行かせないことも身体的暴力になります。
そういう相手との恋愛は終わりにして良いのです。





2.精神的暴力

 

「バカ」と言ったり、あなたの言動を強く批判したり、傷つくような悪口を言ったり、あなたを人前でバカにしたり、本当は相手がわるいのにあなたが悪いと責めたり、「別れたら死ぬ」など言葉で脅したり、大声で怒鳴ったり、あなたを見下した態度を取るのは、精神的暴力です。

また、あなたが大切にしている物をこわしたり捨てたりする。あなたのペットに危害を加えることも精神的暴力になります。

無視する。あなたのスマホを勝手にチェックする。

これらは、かわいい焼きもちレベルではありませんし、行き過ぎた喧嘩レベルでもありません。
立派な暴力を受けていることを自覚しましょう。そして、深く傷つく前に別れることをお勧めします。



3.性的暴力

 

色々な暴力の中で一番自覚できない暴力かもしれません。こういうことがあったら、あなたは拒否できますか?嫌われるのが怖くて言いなりなっていませんか?

あなたが嫌がっているのに体をさわったりキスをしたりする。性行為を強要する。避妊に協力しない。それなのに中絶を強要する。

あなたが嫌がっているのに下着姿や裸の画像を撮ったり、SNSへの送信を強要される。あるいは相手から画像が送られてくる。

あなたは見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せられる。

これらの行為は、あなたを大事に想っていたら行わない行為です。あなたを大事にできない相手をあなたは、本当に好きですか?嫌われたくないですか?

あなたを大事にしてくれる相手は、必ずいます。その相手と出会う為にも早く終わらせた方が良いです。



 

4.経済的暴力

 

デート代をいつもあなたが支払っているとすれば、それはもう経済的暴力です。何故、あなたばかり支払っているのでしょうか?
「次は出すから」というものの、“次”がやって来ないとか、あなたにお金を借りて返さないとかを、相手は、“お金にルーズな性格”で片づけていませんか?

これも立派な暴力です。
これがエスカレートすると、あなたの貯金や給料を勝手に使ったり、あなたにお金を借りさせたりするようになります。

他には、あなたにプレゼントやお金を要求したり、あなたの仕事や収入に関しても、もっと稼ぎの良い仕事に変わるよう干渉してきたりする。

同居している場合は、生活費を入れないとか、相手が仕事を勝手に辞めてしまうとか、あなたの収入も全部管理しようとしたりするなどして、あなたを経済的にコントロールしようとしたら、それはもう、経済的暴力です。

あなたは、彼のお財布になっています。全部使われてしまう前に、借金させられる前に別れましょう。



5.社会的隔離

 

飲み会に言ってはダメなど、あなたが会社の仲間や友人との付き合いを制限・監視・禁止したり、あなたの電話やメール・SNSを勝手にチェックしたり、何時何処へ出かけるなどあなたのスケジュールとかアクセサリーやバッグなど持ち物を細かくチェックする。

また、一緒にいないときは「今どこにいるのか?」「何をしているか?」を電話やSNSで絶えず確認される。そして、相手からの電話やメールにはどんな状況でもすぐに返信することを強要する。

エスカレートすると、本当に仕事に行っているのか会社に電話したりなどあなたの行動を監視したり規制する。

こういうことをされて、「私は愛されている」と勘違いしないでください。これらは、全て社会的隔離で暴力です。面倒なことになる前に別れてください。


6.子供を使った暴力

 

あなたに子供がいる場合、あなたの子供に暴力を加えたり、わざと危険な目にあわせる、子供に暴力をふるっているところを見せる。

子供にあなたを非難させたり、中傷するようなことを言わせたりする。
あるいは、子どもに危害を加えると言ってあなたを脅す。

こういうことも暴力です。子供のことも考えて早く別れましょう。


いかがでしたか?
自分もデートDVだと気づけましたか?



気付けたらできるだけ早く別れてくださいね。遅くなればなるほど危険が大きくなります。別れるのに相手の同意は必要ありません。一方的に別れを告げても良いのです。それから、ふたりっきりの時に別れを伝えるのは危険です。カフェなど他の人がいる場所で伝えましょう。

でも、もし一方的に別れを告げるとストーカー行為をされるなどの危険がある場合は、警察や自治体の相談窓口に相談してから別れてください。

ひと夏の恋が残したものが大きな後悔にならないように。
併せて「夏の恋をクリスマスまで続けるには…」も併せてお読みください。

ライタープロフィール
神実
神実
恋愛・結婚を通してふたりで生きる意味。この世でふたりが出会った意味・使命がわかるヒントを、また、パートナーに出会えていない方には、パートナー探しのお手伝いになるヒントをお伝えしたいと思っています。

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