恋愛下手な女性は自分から告白できない（前編）

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「素敵な男性だなぁ。」って思っても、自ら話しかけることができない恥ずかしがり屋の女性って多いと思います。
話しかけて欲しくって話かけてもらいやすくする努力をしますが、話しかける努力をする女性は少ないように思います。

そうして、待っている間に他の女性と仲良くなってしまうことも良くあります。
そういう経験をいくつもお持ちのえみさんのお話しをします。

＊index＊

１．えみさんの恋愛

１．えみさんの恋愛

えみさんは、２０歳の時にあった高校時代のクラス会から５年ぶりに開催されたクラス会でたっちゃんと再会しました。

２次会で仲の良いお友達数名でお互いの現状を報告しながら楽しい会話を１時間程することができました。その時、たっちゃんは、隣の席になったので色々個人的な話もできました。後で知ったのですが、たっちゃんが隣の席だったのは、クラスメイトの計らいだったようです。

A．高校時代に憧れた、たっちゃん

たっちゃんは、西畑大吾似のジャニーズ系男子でとっても可愛い顔をしているので高校時代から女子にとっても人気がありました。
えみさんは有志でつくった、たっちゃんのファンクラブの会長に成り行きでなっていました。

ファンクラブの会長をしているえみさんは、周りから積極的な女子の印象を持たれていましたが、実は“好き”が言えない奥手な女子高生でした。
ファンクラブの会長も皆に勝手に決められて、いつの間にかそうなっていただけで、やりたくてなったわけではありませんでした。

それでも選ばれたからと、会長としての役割を果たしていました。
会長という立場からたっちゃんと話す機会が増えたことは嬉しかったので学校に行く楽しみが増えたと喜んでいました。そして、少しだけ皆よりたっちゃんの近くにいる優越感もありました。

B．突然、さっちゃんの存在が…

そんなある朝、教室に入るとファンクラブの会員でもあるさっちゃんがたっちゃんと机を並べて座っていました。さっちゃんは、大人しい雰囲気の女の子で今までたっちゃんに自ら話しかけることもありませんでした。

なのに何故、ふたりが仲良く並んで座って話をしているのか？

えみさんは、「おはよう。楽しそうね。」とふたりに声をかけました。
すると、さっちゃんから「報告があります。私達お付き合いすることになりました。でも、ファンクラブは続けて欲しいので、これからも会長、よろしくお願いいたします。」と。

えみさんは、凄く動揺しましたが冷静さを装いながら驚いた表情で「そうなの？おめでとう。」とだけ何とか伝えました。そして、たっちゃんを視ると、たっちゃんは、照れくさそうに頭をかくだけでした。

たっちゃんの一番近くにいるのは、私だったはずなのに…どうしてこんなことになったんだろう…。」えみさんは、自分がどれ程たっちゃんを好きだったか、さっちゃんによって確認することになりました。

さっちゃんは、大人しい女の子でしたが、「今、告白しないと一生後悔する。」と思い、勇気を振り縛って告白したと、後から知りました。
そしてたっちゃんは、そういう積極的な女子が好きだってことも。

C．たっちゃんから卒業したはずだったのに…

えみさんは、それでもさっちゃんからたっちゃんを奪ってやろうなどを考えることもなく、高校を卒業するまでファンクラブの会長を務めましたが、ふたりが付き合うようになってからは、会長が辛くて仕方ありませんでした。だから、高校を卒業した時は“ホッとした”というのが素直な気持ちでした。

２０歳の時のクラス会でたっちゃんと別れたと、さっちゃんら聞かされました。このクラス会にたっちゃんは、参加していませんでした。

それから５年後のクラス会。高校卒業後にも地元の駅で何度か会っていたので卒業以来ではないのですが、たっちゃんとの久しぶりの再会は、少し恥ずかしいような嬉しいような複雑な気持ちで、でもウキウキしていました。

隣の席で並びながら、えみさんが今、仕事を頑張っていることなど話すと、たっちゃんは、「えみちゃんのそういう頑張り屋さんのところに凄く刺激を受けて“自分も頑張ろう。”って思える。本当にえみちゃんみたいな人に近くにいて叱咤激励されたら常に頑張れるよね。」と言われて、えみさんは嬉しくなりました。

その日は、とてもハッピーな気持ちでした。

クラス会から２日後に道で偶然クラスメイトと会いました。彼女は挨拶もせず、「たっちゃんに連絡した？」、とえみさんに尋ねました？
えみさんがきょとんとしていると「てっちゃん、えみちゃんに近くにいて欲しい。」って言ってたでしょ。どうして連絡しないの？せっかく隣同士にセッティングしてあげたのに。」と、続けました。

続きは、後半に続きます。