恋愛はコスパが悪い? それでも恋に生きるのだ

恋愛はコスパが悪い? それでも恋に生きるのだ

若者の恋愛離れが、特に少子化をさらに進める面から、社会問題としても取り上げられるようにもなっている近年。

「恋愛はコスパが悪い」という声も聞かれるようになって久しいですが、本当にそうなのでしょうか。

 

恋愛どころではない

まず、なぜ恋愛離れが進んでいるのでしょうか。

理由の一つに、ネットやSNSの普及によって人間関係が変化していることが考えられます。

仮想空間でのコミュニケーションが主流となりつつあり、リアルな恋愛や対面でのコミュニケーションが減少。これにより、恋愛に対する関心やニーズが変わってきている可能性があります。

また、生き方にかかる価値観の多様化も恋愛離れに影響していると思われます。

結婚やパートナーシップの形態が多様化し、それが少しずつ認められるようにもなってきて、恋愛や結婚が必ずしも人生の中で最優先されるものではなくなってきています。

そして、将来が見えにくい社会、経済的な要因が挙げられます。

恋愛に時間やお金、あるいは気持ちを恋愛に「投資」することが、将来に不安を感じる中で無駄なことに感じられたり、難しい選択になったりすることも。

 

確かにコスパはよくない

恋愛に時間やお金、気持ちを「投資」することがどうなのか、とそもそも考えることからつながり、同時に恋愛から遠ざかる一つの、けっこう大きな原因になっているであろうことが、「恋愛はコスパが悪い」というとらえ方。

恋愛には時間やお金の投資が必要であり、そのリターンが保証されるわけではありません。

がんばれば結果が伴うとは限らず、恋愛の相手と続いていくとも、将来につながるとも限らないものなのに、デートや贈り物の費用、そして一緒に過ごす時間を確保するための労力はそれなりのコストです。

また、恋愛は感情が振り回され、ケンカや失恋など、波が起こることもしばしば。

そうすれば仕事など他の生活に影響が出る。そんな部分も含め、コスパがいいものではありません。確かに!

 

それでも恋愛をする理由

しかし、恋愛は単なるコスパで計ることができる、評価できるものなのでしょうか。

実際に費用や時間というコストがかかったとしても、好きな人といることの最大のリターンは、一言でいって、そこで得ることができる「しあわせ」な気持ちでは。

誰かと深くかかわることで、学ぶことや、自己成長できるという面もあります(これは振り返ってみてわかることですが)。

人を好きになったり誰かと一緒にいたいと思ったりすることは、コスト・リターンで評価されるものの範囲を超えています。いうなれば本能的なものでは。

合理的に考えればかなりコスパの悪い恋愛を、それでもするのは、人間らしさではないでしょうか。

時には、労力を考えるだけでもものすごくコスパが悪いといえる不倫の恋だって、リターンがないとは言い切れません。

それでも人は恋に落ちます。

もちろん、恋愛しなければいけないわけでなく、個人の自由であることを大前提に。

 

恋に生きる人は美しい

恋愛までもを合理的にとらえ、ばっさり切り捨てるのは進化なのか、はたまた退化なのか。それはわかりません。

わかりませんが、恋愛に振り回されるのは人によってはバカバカしいと思うかもしれませんが、振り回されたっていいじゃない、と思うのです。

世の中がそんな風に変わってきても、それでも恋に生きる人は美しい。そう考えます。

みなさんはどうでしょうか?

ライタープロフィール
錦恋
錦恋
積み重ねてきた経験から、失敗もたくさんしながら、見えてきたことがあります。恋に、愛に、悩める皆さまの幸せを心より応援します。

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