美輪明宏さんに学ぶ!愛の名言3選

皆さんは、美輪明宏さんをご存知でしょうか。様々な顔をお持ちの美輪氏。日本初のシンガソングライターと言われた方です。そして俳優であり、声優であり、演出家であり、昭和の時代から令和までの長きに渡りマルチに活動されるタレントであります。そして、ジェンダーレスなんて言葉がまだ認知されなかった時代に、その独自性のある風貌から批判的な目を向けられることも。しかし、世に臆する事なく“シスターボーイ”と自ら称する等、洒落っ気があり、自己プロデュース力にも長けていて、信念に真っ直ぐ生きている方であります。また、長崎の地で戦争を経験され、原爆を経験されています。その数々の壮絶な経験が、美輪氏のマルチな才能を輝かせているのでしょう。

 今回は僭越ながら私ライターちゃんくまが選ぶ美輪氏の愛の名言から、三つを考察を交えて紐解いていこうと思います。

 

【名言①】


“恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの”
「恋」という漢字には下に心があるので「下心」があるもの。「愛」には中心に心があるので「真心」があるもの。恋は自分本位なので自分が傷つけば裏切りが存在するが、愛は相手本位なので相手さえ幸せならそれでいい、と相手の幸せを願うもの。

 

(考察)


 相手を想う気持ちの方向性を考えさせられる言葉です。愛は平等なもので、プライドや支配欲とは真逆の次元にあるのでしょう。
 極端な例えで表すのであれば、想う相手が亡くなってしまった場合。泣いたり悲しむという行為は、相手の為にはならないという話でしょう。なぜなら、泣いたり悲しむ行為は自分本位な行為だからです。悲しい気持ちを乗り越える「手段」としては、泣いたり悲しむ事はありですが、そこに愛があれば「結論」にもっていかない事です。なので、ここでの正解の行動は“出逢いを喜び、感謝をする”という事でしょう。

 

 

【名言②】


“叱ることと怒ることは違います”
叱るとは怒りの感情を抑え、子供のためになることを子供が理解できる言い方で説得することです。子育てに必要なのは、愛情と理性です。

 

(考察)


 親子愛を表している言葉です。要するに、単なる感情をぶつけたいだけなのか、改善点を伝え良くして行きたいのかという、自分本位と相手本位の話です。子育てをしている方には少し厳しく感じてしまったり、耳が痛くなるような思いをする事でしょう。
 美輪氏は親子さんへ向けた言葉としてお話されているようですが、パートナーやご主人、時には両親、兄弟、友人、お仕事仲間、全ての関係性の方に当てはまる言葉として大切にしていきたい名言です。

 

 

【名言③】


“自分ぐらい自分を褒めて認めてあげないと”
自分が救われません。自分の味方になれるのは自分だけです。

 

(考察)


 人間とは、他人の事は分かっても自分の事は分からないようにできていると、美輪氏の出演していた番組を拝見し「美輪さんでも分からない事はあるんだなあ」とぼんやり思った事を思い出しました。
自身への愛というのは一番難しい事なのかもしれません。少し方向性が違うと、ナルシストや天狗になってしまいます。なので「自分を褒めて認める」という表現が一番しっくりくるのでしょう。
 自分が認められる自分になるというのは、一生をかけて誰しもが取り組む壮大なライフワークなのではないでしょうか。

 

 

◯まとめ
 

いかがでしょうか。美輪氏の語る愛の話は、俗世の色恋の話というより、哲学寄りの「人間愛」に近いとつくづく感じます。美輪氏の作詞作曲された「ヨイトマケの唄」にも人間愛の要素が織り交ぜられています。元号が変わった今も尚受け入れられるのは、普遍的な愛の形が表現されているからなのでしょう。
 パートナーや家族を想う愛や、友人や他人を想う愛の根本を辿れば自己愛にたどり着くのではないでしょうか。自身が愛に満たされなければ、ただの押し付けやパフォーマンスになってしまうからです。もしあなた自身が忙しく、ハートがゼロになってしまった時には、無理せずにお休みを。ハートがフルになったときには、周りにハートを配って周れるような人間でありたいものです。

ライタープロフィール
ちゃんくま
ちゃんくま
音楽や心理学や絵を描く事が大好き。
歌って悟れるイラストレーターになりたいな…と思っているいい大人です。

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