「一緒に住むなら、約束ごとは最初にした方がいい」という話は、一度は誰しも聞く話ではないでしょうか。それはきっと、過去に困った人が多くいたということなのでしょう。
パートナーとの共同生活をすると、別々で住んでいた時には知り得なかった性格や、慣れや甘えがつい気になってしまうものです。家事分担や想いのすれ違いで「一緒に生活をしているのに、自分ばかりが疲弊している!」と、揉めてしまった経験はないでしょうか。
尽くす人尽くされる人、与える人奪う人。一体誰が幸せになれるのでしょう。その答えは、組織心理学者アダム・グランド氏の著書の“GIVE&TAKE”に書かれています。よく、持ちつ持たれつの関係のことをギブアンドテイクと表現をしますが、本の内容によると世の中には三種類の人間が存在することがわかります。それは、与える人であるギバー、奪う人であるテイカー、損得を考えるバランス型のマッチャーです。
たとえば、サンタさんからのプレゼントで世界中が笑顔になれるように、利他的に与えられる人はとても幸せな人でしょう。逆に、人の金品を窃盗をしてしまう利己的な人というのは、一時の快楽はあるかもしれません。ただ、幸福かといわれると、それは違うでしょう。実際、幸福度や自己肯定感が高い人は、与える人であるギバーが多く、偉業を残す人の多くがギバーなのです。
しかし、実はギバーには落とし穴があります。それは幸せが感じられる奉仕ギバー、すり減ってしまう犠牲ギバーのニ種類に、分かれてしまうからです。
今回は幸せな奉仕ギバーを目指すべくGIVE&TAKEを恋愛面から考察していこうと思います。ギバーの特徴と、奉仕ギバーになるためのワークを紹介します。
奉仕ギバーの特徴
自主的な行動ができる人です。自身の許容範囲を知っているため、相手がもし困っていれば許容範囲内で助けられる人です。相手が幸せな姿で、自身も幸せになれる人です。
犠牲ギバーの特徴
意思決定は他人軸にある、受け身な人です。自身の許容範囲がわからないため、断れず結果的に搾取されてしまう人です。自己肯定感が低いため、相手に与え過ぎてしまい自己犠牲が伴います。
奉仕ギバーになるための4つのワーク
①「ありがとう」「ごめんなさい」「助けて」を自分から言える
自分での意思決定ができることが、幸せの近道です。慣れない人は箇条書きのような口調でもいいので、思考を言語化してみましょう。
②誰かが困っていたら、助けることに充てる時間を確保する(年100時間程度が理想)
“年間100時間ルール”といって、週に一回ニ時間程度奉仕する時間を決めることが大切です。これは自分の時間を大切に過ごすためのルールでもあるのです。
③主語を「私たち」にする
主語は「私たち」と、常にチームであることを意識しましょう。チームで困ったことがあれば、助け合うことは当たり前になりますよね。
④自分やパートナーの幸せを、素直に喜ぶ
自分とパートナーの幸せがゴールです。ゴールを喜べると、お互いに頑張れますよね。
まとめ
今回は、与える人ギバーにスポットを当てました。ほかにも、テイカーやマッチャーなど興味がある方は書籍を是非読んでみてください。
季節はもうすぐ、クリスマスです。冬は人と人の距離が近づく、ロマンチックな季節です。素敵なイベントに向けて、パートナーとの心の距離を組織心理学で縮めてみるのはいかがでしょうか。
ライタープロフィール
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音楽や心理学や絵を描く事が大好き。
歌って悟れるイラストレーターになりたいな…と思っているいい大人です。
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