彼の「奥さんとは別れる」は98%ウソです 人間心理から考察する彼の気持ち
「奥さんとはうまく行っていない、だからもうじき別れようと思う…」こんなセリフにクラっときて、彼と一緒になることを夢見ている女性は意外といるようで…
果たして彼が匂わせる「奥さんと別れて君と一緒になりたい」はどのくらい信憑性があるものなのでしょうか?人間心理から読みといていくと意外な答えが見えてきます。
離婚貧乏の危険!別れることの経済的デメリット
もし彼が奥さんと離婚調停になった場合。
自分で諸手続きをするなら5000円ほどで済むらしいのですが、弁護士に依頼すると、その額は一気に跳ね上がるようです。
着手金、報酬、色々含めて80万円くらいから…(弁護士さんによっても違いますが)その上、慰謝料や養育費などを支払う結果となれば、さらにお金は飛んで行きます。
離婚して、あなたの前に現れた彼は少なく見積もってもおよそ80万円の貯金や資産を失くした状態でやって来るということ。
また、離婚までに別居をしていれば別居中の生活費の支払いが発生するケースも。
その上未成年のお子さんがいれば、当然養育費の支払いも視野に入れなければいけません。
奥さんが専業主婦で、彼一人のお給料のみで生活していた場合、彼の年収が450万くらいだったとすれば、月に10万円くらいの養育費を請求することができるようです。
さらに、彼の収入が多ければ、お子さんが幼ければ、お子さんが何人もいれば、もっと養育費は高くなります。
そこに住宅ローンや車のローンなどがあれば、毎月飛ぶようにお金が出て行きます。
離婚をしてあなたと一緒になるということは、もし年収450万円の彼に3歳のお子さんがいたとすれば少なく見積もって年間120万円近くの養育費を、17年くらい払い続ける計算になりますから、アバウトに考えても2040万円ほどになります。
プラス慰謝料で100万円を取られたとすれば2140万円。
さらに、離婚の原因があなただということがバレたら、あなたにも慰謝料の請求が来る可能性もあります。
経済的なデメリットをざっくり考えただけでも、これくらい。
大好きな彼が奥さんと別れてあなたの所に来た時には、彼は2000万円近い負債を背負った借金男になっている可能性があるということ。
プラス、精神的苦痛や対人関係、社会的信用リスクも考えれば、借金がある上に社会的信用も失い、精神的にもボロボロになった独身男が、晴れてあなただけのものになります。
そこで大好きな彼から一言。「これでやっと一緒になれるね!」
…さて、あなたは素直に喜べますか?
離婚をする「すごい」メリットはありますか?
そもそも、離婚を決意した人たちの心境とはどのようなものなのでしょうか?
何故様々なリスクや、デメリットを被ってでも離婚に踏み切れたのでしょうか…
先程から述べているように、離婚にはかなりのデメリットを伴う危険性があります。
それにも関わらず離婚を決めた人たちと、離婚すると言いながら全然別れてくれない彼の違いは一体何なのでしょうか。
これは意外に単純なことなのですが…
ズバリ、
「離婚することのメリットがデメリットを上回った」
からです。
例え慰謝料や養育費を払ってでも、奥さんと別れる方がメリットが大きいと彼が思えたということ。
2000万円を払ってでも離婚するべき強い理由があったということに他ならないのです。
逆に言えば、そういった強い理由や動機がないならば、彼は離婚に踏み切れない可能性が高いでしょう。
何故なら、人はなるべく自分に痛みが少ない方を選ぶという無意識のプログラムがあるからです。
奥さんといる苦痛よりも、離婚することで被る苦痛の方が大きければ、奥さんと一緒にいる方を無意識に選択してしまうということです。
よって、離婚を選択できる人たちというのは、「明らかに」離婚をした方が自分にとって幸せだと思えた人たちです。
「離婚した方がいいかも…」というような曖昧な思いや動機では、離婚に伴う苦痛やデメリットを超えることはできません。
その苦痛や不安に離婚したいという気持ちが負けてしまうからです。
奥さんの愚痴を言う彼が、まず別れられないその理由
彼が離婚しない理由は、無意識に判断している
「一緒にいる苦痛 < 離婚のデメリットや苦痛」
が原因です。
どんなに嫌がろうと、奥さんが嫌いだろうと、離婚のデメリットを一緒にいる苦痛が上回らない限り、彼は離婚を選択できないのです。
そのため、色々な理由をつけて、無意識的に離婚を避けようとしてしまいます。
簡単に言えば、
「一緒にいるのは嫌だけど、離婚する時の面倒やデメリットを被るのはもっと嫌!」
という状態ですね。
奥さんよりもあなたの方が好きだから、という理由で別れることはできません。
「別れることと別れないこと、どちらの方が痛みが少ないか」ということの方が重要な問題なのです。
しかし、これは彼が意識的に考えているのではなく、無意識の中で起こっていることですから、彼がズルいとかそういうことではありません。
何故そのようなことが起こるのかと言えば、それは人間の行動原理がそうなっているからなのです。
人間の行動原理(行動するきっかけ)は、
「苦痛の回避か快楽の追求か」
という単純な選択によって行われていると言われています。
そして、一般的には苦痛を回避したいという気持ちの方が、快楽を追求したいという気持ちよりも強いそうです。
私たち人間の脳に備わった危機をなるべく回避しようとする働きが、このような部分にも影響しているのです。
もし、あなたといるという快楽が他のデメリットを遥かに超えてしまっているほど強いものなら話は別ですが、それはなかなか難しいことでしょう。
あなたにベタ惚れぞっこん、全てを捨ててもあなたの側にいたいと思われているのでもなければ…
これから二人の未来を思い描きたいあなたにとって、全てを投げ捨てて来られても…と思いはしないでしょうか?
よって、一般的な男性が言う「奥さんとは不仲だ、別れて君と一緒になりたい」はかなり信用ならない言葉だということです。
万が一別れてあなたのもとに来てくれたとしても、それなりのデメリットを背負ってやって来ることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
もちろん、それでも彼を愛せる自信とやって行く自信があるのなら、の話ですが。
まとめ
離婚には想像以上のデメリットがあり、それをわかってなお別れようと思う人には確固とした理由と思いが必要
あなたの所に来てくれたとしても、何かしらのリスクを背負っているものと覚悟しましょう
結婚を続ける苦痛が離婚に伴う苦痛を超えない限り、離婚に踏み切るのは難し
愚痴をこぼしているうちは本気で行動しないので、「奥さんが嫌い」は離婚の理由としてはかなり軽いと心得るべし
ライタープロフィール
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酒と心理学を愛するアラフォーライター。
趣味は挿し木。
色んなハーブを挿し木で増やしては収拾がつかなくなっている。
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