宇多田ヒカルさんに学ぶ!再会が叶わない人への気持ち
みなさんには、会いたくても 再会が叶わない人はいますか?
大切な関係だったとしても、出会いがあれば、必ず別れがあります。その中でも、別れても会える人がいれば、障害があったり死別などで、二度と会えなくなってしまうものもあります。頭で冷静になりたくても、気持ちが落ち込んでしまう時、どう対処をすべきなのでしょうか。対処方法が分かれば、事実は変わらなくても、出口くらいは見えるものではないでしょうか。
今回は、宇多田ヒカルさんがインスタグラムのライブにて語っていたお話を基に、気持ちの向き合い方について学ぶ時間にしていこうと思います。
宇多田ヒカルさんについて
98年にデビューして以降、現在に至るまで、曲を出せばオリコンチャート上位に必ず登るアーティストであり、シンガーソングライターです。また、CD売上全盛期だったこの時代。1stアルバムの累計売上が765万枚という驚異的な数字を出し、日本国内の歴代アルバムセールス1位の記録を打ち立てた方でもあります。
順風満帆のようにもみえますが、悩み多きものでもあったようです。2010年、歌手活動を休止し、2013年には母親である藤圭子さんと死別を経験しています。また2022年にVOGUE誌に語ったインタビューで、居住のロンドンで、9年近く精神分析をしていることを語るなど、自分と向き合うことに重きを置いた生活ぶりが明らかになりました。
「悲しい気持ちは自分の一部」
質問者の“10年前の母親との死別が今になって悲しい。再会が叶わない人への想いは、どう断ち切るべきなのでしょうか”という質問に対して「断ち切らなきゃいけないことではないと思う」と語りました。また理由について「押し込めてしまうと、今後の自分自身や大切な人との関係に悪影響を及ぼすから」と続けました。
年月が流れた今になって悲しい理由について「一気に辛いと心が耐えられないから、保留をする機能があると思う。だから今になって悲しいのは、よい変化だと思うのね。それを受け止めるための、準備ができたということだから」と悲しみも、ポジティブに捉えた解答となりました。
悲しい気持ちとの向き合い方については「私は最近、気持ちを大事にして生きて行こうと思えたら、プレゼントを大事にしている気持ちになり、自分も母親も自由にできた。今は終わらないと思うかもしれないけれど、自分が生きている限り関係は必ず変わっていく」と、時間の必要性を語りながら、関係の変化について前向きな解答となりました。
相談内容の考察
自己肯定の言葉として「あなたはあなたのままでいい」という有名な言葉があります。自分がつらい時は、誰しも無理をしたくなるものです。しかし、無理をして断ち切ろうとしても、自分を否定してしまうだけです。無理をして平然を装うのではなく、悲しい気持ちを否定せずに自分らしく生きていく。難しいようにも思えますが、とてもシンプルな解答を、質問者の方だけでなくファンに話してくださいました。
まとめ
今回は娘と母親の関係についてのお話でしたが、パートナー間や家族間でも同じように当てはまる話ではないでしょうか。今回の内容からわかることは、別れを大切にできる人は、自分や人間関係を大切にできる人ということです。少し辛い内容にはなってしまいますが、悲しい気持ちとの向き合い方は頭のどこかに留めておきたいものです。
終わりを考える時間とは、この瞬間への感謝を想う時間なのかもしれません。日々の生活ができること、自然な自分でいる気持ち、周りへの感謝の気持ちを大切にしながら、生きていきたいものです。
ライタープロフィール
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音楽や心理学や絵を描く事が大好き。
歌って悟れるイラストレーターになりたいな…と思っているいい大人です。
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