お悩み
好きな気持ちが止められなくて怖い…
私は、今、会社の同僚と恋愛中です。
彼は優しくて、仕事でのミスもかばってくれたり、色々教えてくれたり、片時も離れたくないくらい大好きです。
なのに彼は他の女の子にもフレンドリーで、お茶の時間など、親しげに笑う声がホールに響いてくると、猛烈に腹がたちます。
まだ、好きと告白していませんが、私だけを見ていて欲しいのです。
会いたくなると我慢できなくなって、彼の家まで行って、しばらく車の中で気持ちがおさまるまで過ごすこともあります。
このままだと自分がストーカーにならないか、心配です。
Counselor's Advice
恋に恋していませんか?
送って頂いたメールを読むと、貴女は学生時代も、新入社員研修の時も、「運命の人」と思われるような男性と出会い、そのつど熱烈な恋愛をなさっておられるようです。
でも、何故かある日ふっと熱が冷めたようになって、次に現れた男性とまた熱烈な恋愛に陥ると書かれています。
別れた後、失恋の悲しみも伴わず、あとで振りかえつてみると「何故あそこまでこの人に執着し夢中になったのかわからない」そうで、その後、元彼には全く未練もなければ、よりをもどしたくなったこともないほど、次の恋に没頭してしまうとか。
そんな流れの中での今回の恋です。
貴女は彼が優しくしてくれたから、好きになったのですか?
彼は貴女の、どこを気に入ってくれているのでしょうか?
ふたりは、将来のことなど語り合ったことはあるのでしょうか?
メールを見る限り、私にはどうもお二人の間に温度差があるように感じました。
彼からメールやラインは、うつとおしいから嫌だと断られたこと。
夜の電話でも「明日は早いから」と彼から切り上げられることが多いこと。
本当に熱々の恋愛中なら、少しでも長く相手の声を聴いていたいはずですし、休日でも、貴女のペースに少しは合わせてくれるはずです。
どうみても今は貴女の方がオーバーヒートしているように思います。
だからこそ、貴女は彼を「追いかける」側に回ってしまい、自分のエネルギーをコントロールしかねて、ストーカーにならないかとまで心配してしまうのでしょう。
追いかける、恋。
昔から、恋は病と言われてきました。
恋をしてしまうと、好きな相手の他には何も見えません。
考えるのは彼のことばかりで、彼が自分を同じように愛してくれないと、苦しくて、妬ましくて、本当に病気のように食欲もなくなり、生きていく気力さえなくしてしまうのです。
ただ病気のように,ある日憑き物が落ちたように彼への情熱がなくなると、愛していた彼にも興味をなくし、思い返すこともなく次へと恋愛の対象を求めてしまいます。
これは、いわゆる「恋愛体質」といわれる傾向です。
恋のきっかけは、何でも構わないし、好きになったら相手がどんな人でも構わなくなり、まわりがいくら注意しても、というか、注意すればするほど、障害が多いほど、恋は燃え上がつていきます。
この時にはもう、相手が自分を愛していようが愛していなかろうが、恋は一途にまっしぐらで、時に相手の気持ちや立場さえ目に入らなくなります。
「恋愛体質」の人の多くは、相手を自分だけのものしたい独占欲や執着心に捉われているので、結婚というカタチにもこだわりません。
一緒にいて、自分だけを愛してくれれば十分満足なのです。
鏡の中の自己愛。
今回の貴女も、「恋愛体質」を持ったおひとりのように思います。
恋愛は双方の愛が、バランスよく釣り合った状態をいいます。
恋愛とは、愛情を相手にむけることとは、相手を自分のことのように、あるいは自分以上に思いやることです。
相手に自分が何をしてあげれるかを常に考え、ましてや迷惑をかけるような事は絶対にしません。そして、そのことで自分自身も苦しみません。
貴女は、彼への過剰な愛で、ストーカーにならないか、とまで悩んでしまっています。
愛情はお互いを、苦しめません。
過去の恋愛においても、「彼のどこが好きがだったか」、「かけがえのない恋であったか」を自分が十分理解していたのなら、別れてもなお、それなりの恋情は残るものです。
何も残っていない、未練もなければ、何故愛したのかも分からないとしたら、たぶん、それは恋愛ではなかったのかもしれません。
人生のなかで、何にいちばんトキメキを感じるかと言えば、それは「恋愛」においてでしょう。
恋愛すると相手の事を考えるだけで、ワクワク・ドキドキして、胸が張り裂けそうになります。
確かに「恋愛」は非日常で、生きている実感を見事に体感させてくれます。
「恋愛体質」の人は、この麻薬のような感覚に取りつかれてしまうのです。
だから、対象に実態を感じずとも、結果を気にすることもなく、相手の意向を知る必要もなく、この夢のような境地に入ってしまうのでしょう。
恋愛なくての日常は、もはや砂漠のように味気ないものです。
そこで、恋愛という感情自体に依存してしまうのです。
「恋愛体質」は、「恋愛依存」を生み、もはや一人で自立していけないような症状を紡ぎだしていくのでしょう。
これは、鏡に映った自分に恋しているようなものです。
鏡の中の自分がいかに輝いているか、幸せに満ちているかを、鏡のこちらからウットリ眺めているような現象です。
もうお分かりと思いますが、これは「自己愛」にほかなりません。
キッチリと相手と対峙し、お互いを認識し、認めあうことなしに恋愛は育ちません。
自立した個人同士では、恋愛を育むことはお互いを高めあうことにもつながります。でも、恋愛そのものに依存してしまえば、相手の本質がみえなくなってしまうのです。
お互いのどこが自分にとってかけがいがないのか・・・それが分かり合えてからの別れは、理由はどうあれ血をながすほどの痛みを感じるものです。
人は自分ひとりだけでは、生きていけない生き物ですが、恋愛という名のもとに相手にすべて依存してしまえば、依存された方は、当然重すぎて生きていけなくなります。
ですから、本能的に貴女から逃げよう・避けようとする気持ちが起こるのです。
貴女の愛が、いつも「追いかける」形をとるのはそのためです。
そのためには、お互いに信じるにたる自己を作り上げていかねばなりません。
そして鏡に映った自分から離れて、自分の「実像」を相手にぶつけてください。
たとえ、そこにどんな結果が待っていようと、真剣な恋愛をしたなら、貴女の体に、真っ赤な血がとくとくと流れていることに気づくはずです。
ライタープロフィール
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人には聞こえない音・人声を見聞きし不思議な出来事を数多く経験する中で陰陽道・密教などを学ぶことにより感性を研ぎ澄ませてきた先生です。
過去にうけた心の傷やトラウマに寄り添いながら、大きな愛で相談者を包み込み、知らないうちに凝り固まってしまった心を優しく解きほぐしていきます。
ひとつひとつ丹念に難問の糸を解き、心のバランスを組み立てなおし、相談者の魂の本質へと近づける環境づくりを致します。
一緒に辛い過去を乗り越えていきましょう。
朱龍先生の占い師プロフィールはこちら
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