彼と同じ夢を見ながら、人生をすべて彼にささげてきた私。でも今は愛の実感すらなく、砂をかむような虚しい毎日。それでも、私は彼から離れられない…

彼と同じ夢を見ながら、人生をすべて彼にささげてきた私。でも今は愛の実感すらなく、砂をかむような虚しい毎日。それでも、私は彼から離れられない…

お悩み

出口のない愛

私はこれといった特技もない、小説家志望の学生でした。
小さい頃から、どこにいるのか解らないといわれるほど無口で目立たない存在でしたが、その私とよく似た彼も小説家志望。
親に対する確執がふたりとも強く、家庭環境もよく似ていて、気が付くといつのまにか、下宿を行き来する仲になっていました。

お金はありませんでしたが、小説の話をしていると、世界をあっといわせられるような、小説が書けるのではないかと、胸躍る気持ちで共感共鳴し、気が付くと朝になっているというような、ささやかですが充実した毎日を送っていました。

実際、彼は某出版社主催の新人賞を大学在学中に受賞し、メキメキと才覚を認められ、少しずつ原稿の依頼も来るようになってきていました。

私は自分の事のようにうれしく、自分より才能のある彼を支えていければ、自分の長年の夢が果たされるのだと信じて疑いませんでした。

 

 

だから、卒業後、彼は執筆し、私は会社に勤めて、同棲生活を始めました。
賞を取ったといっても、生活できるほどの安定したお金を稼げるわけではないので、ほとんどの生活費は私の給料でまかなっていました。

でも、二人の関係はかわらず、私が帰宅後はふたりで、その日その日の出来事を話し合い、つつましいながらも穏やかな幸せを感じる毎日でした。

それからも私は働き続け、2度彼との子供を堕胎し、彼の結婚も子供もいらないという意思のまま、彼との生活を続けたい一心でここまできました。

ただ、私の留守に部屋に女の子をあげた気配も何度かあり、時々気晴らしにでかけるという旅にも、ほかの女性を同伴していたこともわかりました。

問い詰めると「嫌なら自分が出ていく」といいます。
「ひとりの女とずっと一生きていくと思うと息が詰まる」といいます。
「人と同じことをしていたら、面白いものなんて書けない」というのです。
私は、いつも二人で生きてきたと思っていたのに、彼は自分は自由だといいはるのです。

私は、彼にとって一体何だったのかと、思います。
ただ、わかっているのは、どんなに虐げられようと、
私は彼がやっぱり好きだったのです。

でも、出口のない、尽くすだけの人間にどんな未来があるのでしょう・・
どうしていいか、立ち止まるのが恐いのです。

 

Counselor's Advice

自分の人生を人と重ねない

メールを読んでいて、切なくなってくる心境です。

人は自分の育った環境がよく似た人と出会うと、匂いでわかるといいます。

学生時代に机を並べた時から、おふたりの運命はむすびついたのでしょう。

なりたい将来の夢も同じだった場合、どうしても、より優秀な方に自然と自分の夢を託してしまうことになります。

貴女はいつの間にか、彼に自分の人生を託してしまったのでしょう。

 

だから、貴女は本来の夢を捨て、生活費を稼ぐだけの仕事をえらび、モクモクと働き続けた。彼のために・・

 

それもこれも、自分が選んだ道、と貴女はいわれます。
だから後悔していないと。

ただ、そこまでしてきた彼は、自分の事だけで頭が一杯で、貴女の立場、貴女の気持ち、貴女の体のことまで、思いやってくれなかった。

「愛されていなかった」と貴女はいわれます。
確かに、そうだったかもしれません。

結婚も、子供を持つことも、考えてみれば、おふたりの幼少時の家庭の写し鏡のように、トラウマのように、彼の人生では避けて通りたい要所です。

それも、はじめから貴女はそのことさえ、十分理解なさっていたと思います。

ただ、他の女性と付き合い始めたこと、自分にさえしてくれなかったことを、他の女の人にしてしまう彼が、おそらく貴女は許せないのでしょう。

 

人生は、やり直しがきくのです

一般的に言って、彼は人生を託すにはふさわしくない人です。
でも、どうしようもないとわかっていても、貴女はまだ彼のことを愛しておられるのですね。

だから、苦しい。

でも、彼は、これから貴女が願うような男性に変われるとは、私は思えないのです。

彼のいたりなさは、いまや貴女にとって彼の個性であり、オリジナリティになっているからです。貴女がいれば、彼は自分をあえて変える必要もなく生きていくことに何の不自由も感じていません。

でもその先にあるものも、貴女にははっきり見えておられると思います。

彼は結婚するにはふさわしくない、尽くしがいのない男性です。

貴女と別れたなら、彼は自分ひとりで食べていけるだけの生活力も社会通念もなく、夢のなかを歩き続けていくしかないかもしれません。

才能がたとえあっても、好きなことを書いて食べていけるほど、甘いものではありません。才能が社会において、いかほどのものか・・

その現実をしっているのは、案外、彼自身かもしれません。
それなのに、貴女には駄々っ子のように酷い言葉をはきちらす・・・

 

それは、貴女が彼を母のようにかばってきたことに他ならないのです。
ふたりはまるで、親離れできない親子のような関係です。

 

距離をおいて、時間にまかせて

貴女が彼の事をまだまだ愛しているのはよくわかります。
でも、このままだと貴女の人生はここで閉塞してしまいます。

彼もまた、本当の世間の風をしらず、斜に構えたまま、歳老いてしまいます。

男女としての甘えではなく、人間同士の甘えを許してしまうと、人は自分の足で立てなくなります。
立てないから可哀そうだと支えると、益々その人は自分の力でたてなくなるばかりか、立とうとさえ思わなくなってしまいます。

愛していたければ、ずっと愛していればいいのです。

 

無理に、愛することをやめろとは、いいません。

ただ、これからは、愛し方を変えてみる勇気をもたれてはいかがでしょう?

人として、おふたりの距離は近すぎるのです。
貴女は彼の事か、自分の事かもわからないくらいまで、彼に近づきすぎたと思います。

 

いつまでか、今から期限を考える必要はありませんが、どんなに愛していても、貴女と彼は別の人間です。もっと距離をおいてもいいのではありませんか?

彼が今後、変わるかどうかは、彼自身の問題です。

手を出さず、見守ることも愛情です。

最高の作品を世に出す事だけが、人生ではないはずです。

人の人生は短いようでも、長いのです。もつと引いた視線で自分達をみつめられれば、おふたりにとって、出口が見つかるように私は思います。

あえて、別れるとか、もう会わないとか決めなくてもかまいません。

貴女は自分の中の、自分自身のアンデンティテイを引き出し、育て上げていかなければなりません。それは彼自身の個性とは、たぶん異質なものだと思います。

自分ならではの自分、素の自分に戻って、自分を育てていく道を選んで下さい。

ライタープロフィール
占い師 朱龍
占い師 朱龍
人には聞こえない音・人声を見聞きし不思議な出来事を数多く経験する中で陰陽道・密教などを学ぶことにより感性を研ぎ澄ませてきた先生です。
過去にうけた心の傷やトラウマに寄り添いながら、大きな愛で相談者を包み込み、知らないうちに凝り固まってしまった心を優しく解きほぐしていきます。
ひとつひとつ丹念に難問の糸を解き、心のバランスを組み立てなおし、相談者の魂の本質へと近づける環境づくりを致します。
一緒に辛い過去を乗り越えていきましょう。

朱龍先生の占い師プロフィールはこちら
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