お悩み
同棲は結婚への近道か?
私と彼は付き合って一年半。職場が同じで、仕事帰りに食事や飲みに行くうちに
意気投合し、「結婚」を意識する仲になりました。
ところが、彼は交通の便が悪い所に住んでいて、いつのまにか駅近くの私の部屋
から、会社に通うように。ただ会社では、よそよそしく対応しているので、誰にも気づかれずにいます。
しかし、いつの間にか私の方が先に家に帰り、食事の支度をしたり、洗濯をしたりと、まるで主婦のような生活パターンになってきました。
以前のように「結婚したら***して楽しもうね・・」と夢を語り合うことはなくなりましたが、仲が悪くなることもなく、淡々と毎日が過ぎています。
彼の方は、私からいうと全く自由で独身時代そのままで、給料を渡してくれることもなく、用事がある時は、実家に戻って2~3日泊まってきます。、せっかく夕食を作って待っていても、黙って友人と夜遅くまで飲み歩いたりしても平気です。
それでも、私は正式に「結婚」したい気持ちがあるので、彼に色々アプローチするのですが、曖昧な返事ばかりで具体的なことは何一つ進展しません。
同棲と結婚は紙一枚の問題?
「好きな人と一緒に暮らせているから、いいじゃない」と言われるかもしれませんし、ある意味「自分も自由に行動すれば」といわれそうですが、ここまでくれば、何故か良い奥さんになりたくて努力してしまうのです。
お金の件に言及すると、食事代として月10万をわたしてくれるようになり、外食時はいつも奢ってくれるので、これ以上こだわりたくありません。
ただ、私の家が駅近くということもあって、外出時も別々に家を出たり、会社でお互いに変な噂をたてられたくないので、以前より世間の目が気になります。
でも、いくら楽しくてもこのままだと「家族」という感じがしないので、自分の年齢からしても、早く赤ちゃんが欲しいと思うようになりました。赤ちゃんができれば彼は喜んで籍をいれてくれるのでしょうか?
Counselor's Advice
都合のいい女になっていませんか?
生活を共にすることと、結婚することとは似て非なるものです。
ご相談者の、好きだから一緒にいたいという熱い思いは、彼も貴女もスタートラインでは同じだったと思います。
でも実際に一緒に暮らしはじめてしまうと、彼のほうはすでに「結婚」したのと同じ満足感を得ています。だから急いで「結婚」という形式を望む気持ちもだんだんと薄れていってしまったのでしょう。
彼にとっては、面倒な手続きもなく新婚生活が始まっているのも同然なのです。
1~2度のお泊りならいざしらず、それ以上関係が深くなると、どうしてもなれ合いになり、互いに依存心が強くなって歯止めがきかなくなります。
あくまで男女は平等なはずですが、今の貴女は自分の立場が弱くなったと感じていませんか?
彼には帰る家があるのに、貴女にはプライベートな城はもうないのです。
女性は、きちんとプロセスが運ぶまで、自分の城を彼にあけわたさないことです。
初めに、「結婚」を意識したということですが、普通結婚を意識すると、男女共に、両親や友人に引き合わせたり「新しい家庭」を築くために「周囲を固める」準備をしはじめます。
彼は、同棲する前に自分の両親兄弟に貴女を引き合わせたでしょうか?
自分の人生のパートナーとなる人を周りに認めて欲しいという気持ちは、結婚しようとするなら至極当然のことです。
今後長く周囲とうまく付き合っていくための、必要不可欠な根回しみたいなもので、将来を含めて、だれもが自分たちの「新しい家庭」を受け入れて欲しいと望むものです。
またそうやってお互いに「結婚」の準備を進めていくうちに、共通した人生の方向性を見出し、自分達の気持ちも整理でき、この人と添い遂げるという生きていく上の「覚悟」ようなものが育まれていくのです。
今回ご相談のおふたりは、いきなり生活に入ってしまったために、その「覚悟」や方向性の確認みたいなものを、育てるチャンスを逸してしまったようです。
性格は変わらないが、習慣は変えられる!
生活を共にしていると、今まで気づかなかった相手のイヤな面や知らなかった面も、否が応でもみえてきます。
一緒に暮らす前は、毎日のようにデートを重ねても、不思議なことに本当の相手の素顔は見えないものです。
今まで貴女に嫌われたくないという配慮や、多少の遠慮もあって、貴女のことを最優先にしてくれていた彼も、プライベートを共有すると、自分中心で、我儘な亭主関白となり、独善的な物言いを連発するかもしれません。
ただこのようなことは、同棲中でも結婚してからも起きることに変わりはないので、それをどう受け止めるかは貴女次第です。
ここで大切なのは、性格は変えれなくとも、習慣は変えていけるということ。
この時点でしっかり相手と対峙しなければ、「なれ合い」は「あきらめ」に変わってしまいます。
現実にパーフェクトな人間などいないのですから、今の彼と本当に結婚したいのなら、お互いの意向を伝えあい、すり合わせ、改善していく方に向かうことです。
アメリカやヨーロッパでは、結婚までのお試し期間としての同棲は公然と行われ、そのまま結婚につながることもあれば、「これではダメ」と機を見計らって袖を分かつ人もいます。
ただ、「やっぱりついていけない」と思った時に、すでに子供ができたりすると具体的に悩むことになるのは、女性でしょう。
同棲は相手をキープすることにはならない。
恋愛でスタートした感情も、「結婚」という枠のなかで育てるには、お互いに同じ目標に向き合わねばなりません。それは個人の自由というものを蝕んでいくものかもしれませんが、個人を超える素晴らしい価値をうみだしていくものでもあります。
貴女が本当に望んでいる「結婚」とは、単に一緒にいれば楽しいだけでなく、継続してお互いの人生を尊重し、高めあい、支えあう「家族」としての安心感と生きがいがあってこその毎日なのではないですか。
私はやはり、籍を入れることをお勧めします。籍を入れるということは、いずれ生まれてくる赤ちゃんの居場所を、初めからキチンと作ってあげるということです。
ここまで来たら、恋人同士が一緒に暮らすのではなく、家族として人生を築いていく生活に入ってください。
もし、万一彼が「今のままの気楽さ」を主張するなら、彼は貴女の気持ちを汲もうとしない自己中心的な人間か、結婚そのものを切実に欲していない人間です。
残念ながら生きる目的が違うのだから、諦めるしかないでしょう。
勿論、早く貴女の家からでていってもらい、お互いに自立した生活から再スタートをきることです。
それでもなお、貴女が彼との結婚を望むのなら、同棲というカタチをいったん解消してから、もう一度、彼という人間と真剣に向き合っていくしかないのかもしれません。
女性の方も、結婚よりもっと自分でやりたいことや仕事が優先であり、家庭願望がなく、子供もいらないというのなら、男女が生活をシェアーするのも新しい生活形態として成立するかもしれません。
しかしいずれ「結婚」を望むなら、彼からのプロポーズをただ待っているだけでは、アッという間に年月は経ってしまいます。
自分の意思と意見をはっきり伝え、彼から答えをもらうまで、引き下がらないことです。
「自分から結婚をきりだしたくない」「うるさくいうと今の幸せが壊れるかもしれない」などと、ためらう必要は一切ありません。
男性と違って、女性は新しい命をはぐくむことができる存在なのです。だからこそ、男性とは生きていくスタンスが違って当然なのです。
人間は幸せを掴むために生きているのです。
一時のためらいや惰性で、本当の幸せを逃さないでくだい。
良くも悪くも、人間には「パンドラの箱」をあけなければならない時が、一生に一度や二度は必ずあるものです。
何が飛び出そうと、恐がらずに前に進んでください。
「パンドラの箱」の底に残された文字は「希望」です。
「希望」があるかぎり、女性はたくましく生きていけるのです。
ライタープロフィール
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人には聞こえない音・人声を見聞きし不思議な出来事を数多く経験する中で陰陽道・密教などを学ぶことにより感性を研ぎ澄ませてきた先生です。
過去にうけた心の傷やトラウマに寄り添いながら、大きな愛で相談者を包み込み、知らないうちに凝り固まってしまった心を優しく解きほぐしていきます。
ひとつひとつ丹念に難問の糸を解き、心のバランスを組み立てなおし、相談者の魂の本質へと近づける環境づくりを致します。
一緒に辛い過去を乗り越えていきましょう。
朱龍先生の占い師プロフィールはこちら
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